A CASE OF AGGRESSIVE ANGIOMYXOMA GROWING INTO THE PELVIC CAVITY

2003 
症例は36歳の女性.無月経を主訴に近医を受診し,骨盤内の巨大な腫瘍を指摘され,当院紹介受診となった.骨盤MRIで小骨盤腔の大部分を占める径約30cm大の巨大な腫瘍を認めた.腫瘍は第3腰椎の高さにまで達し,卵巣,子宮は右前方へ大きく圧排されていた.画像所見より骨盤底発生の粘液腫様脂肪肉腫を疑い,開腹腫瘍摘出術を施行した.腫瘍は膀胱,子宮,直腸と強固に癒着していたが,直接浸潤は認めず剥離可能であった.根部は骨盤底最深部の会陰部付近の結合織であり,腫瘍の遺残の可能性を考慮し腹会陰式直腸切断術も検討したが,患者の希望もあり直腸は温存した.術後の病理組織診断では侵襲性血管粘液腫(aggressive angiomyxoma)の診断であった.侵襲性血管粘液腫は本邦では過去15年で30例ほど報告されているが,外陰部腫瘍の形態を呈する症例が多く自験例のように骨盤内に巨大に発育した症例は稀と考えられるため,若干の文献的考察を加えて報告する.
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