Change of Sensitivity of Bacteria against Ultra-violet Ray Radiated Repeatedly and Their Photoreactivation

紫外線の反復照射による細菌の感受性の変化と,照射により失われた細菌活性の光回復について検討した.養鶏場で使用した作業靴から分離したEscherichia coli, Pseudomonas stutzeri, P. aeruginosa, Staphylococcus epidermidis, S. aureus及びS. hyicusを培養した菌液を作業靴を切り取り滅菌した小片に滴下,乾燥して検体とした.検体に波長250-260nmの紫外線を104.75/m2照射した.供試菌株のうちE. coli, P. stutzeri及びP. aeruginosaは1回目の照射で全て死滅し,s. epidermidisは5回目の照射で死滅したが,S. aureusとs. hyicusは照射30回後にも菌が生き残っていた.照射後に菌が生き残った検体数は照射の都度異なり,感受性の変化は認められなかった.紫外線を照射した作業靴を一昼夜室内に静置して自然光に暴露したところ,暴露後の菌数が有意に少なく活性の光回復は認められなかった.