Gallbladder Hemorrhage due to Ruptured Cystic Artery Pseudoaneurysrn: A Case Report

2008 
症例は胃全摘術の既往ある61歳の男性で, 発熱, 右季肋部痛, 吐血の精査のため入院した.入院時には肝機能障害, 高度の炎症所見を認めた. また, 腹部US, 単純CTでは壁肥厚を伴った腫大した胆嚢を認め, 内部に血腫が存在したが胆嚢結石は認めなかった. 入院後に施行した腹部造影CTでは胆嚢壁肥厚は軽快し血腫も消失しており, 明らかな腫瘍性病変も指摘できなかった. 腹部血管造影検査, 上部内視鏡検査でも出血所見は認めなかった. 以上より, 出血性胆嚢炎と診断した. 待機的に胆嚢摘出術を予定していたが, 入院第7病日にショック状態に陥った. このため, 胆嚢再出血と判断し緊急で開腹胆嚢摘出術を施行した. 術中, 胆嚢粘膜より噴出性の出血を認めた. 組織学的には壊疽性胆嚢炎と診断された. 術後に腹部血管造影検査所見を再検討し, 胆嚢仮性動脈瘤が責任病変と判断した. 上部消化管出血の症例では, 胆道出血も念頭において精査する必要がある.
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