A CASE OF GIANT FIBROUS BREAST TUMOR

2002 
乳腺に発生した稀な巨大fibrous tumorの1例を報告する.症例は49歳,女性.約7年前に右乳房腫瘤を自覚,徐々に増大し右乳房全体を占めるほど大きくなってきたことから当科を受診した.穿刺吸引細胞診にて細胞は採取されず, core needle biopsyにて膠原線維の増生を主体とする組織像であった.悪性の所見は得られなかったが,巨大な腫瘍であり正常乳腺が見あたらず,葉状腫瘍の可能性を考慮して単純乳房切除術を施行した.摘出標本肉眼所見では右乳房全体を占める約15×15cm大の白色均一な腫瘍であった.病理組織学的検査で線維芽細胞と周囲に膠原線維の増生を認め,核異型,分裂像などを認めず, fibrous tumorと診断された.
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