Molecular Cloning of Fungal Allergens and Clinical Applications of Recombinant Allergens in Fungal Allergy

2004 
アレルギー疾患の原因となる真菌の種類は数多い.その原因真菌を特定するための診断に,従来の標準化されていない真菌アレルゲンエキスを使うことにはさまざまな問題点があり,遺伝子クローニング技術で調製された組換アレルゲンを使う方がはるかに有用である.これまでに,70種以上の真菌アレルゲンがクローニングされており,その中のいくつかはすでに組換体が市販品として入手できる.市販の組換アレルゲンを用いてIgE抗体を測定することにより,疾患ごとで異なる感作のパターンや,真菌アレルゲン間での交差反応性についてさまざまな有用な知見が得られている.現状では利用できる組換アレルゲンの種類は限られている.臨床の場でより多くの組換アレルゲンが利用できるように,真菌アレルゲンの分子生物学的解析をさらに推し進めていく必要がある.
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