Analysis of Life and Death Perception in Those Diagnosed with Terminal Diseases

2010 
【背景・目的】 インフォームド・コンセントと患者の意志決定が重要視され, がんなどの病を抱える患者は, 否応なく自らの死を意識するため, 患者の自分らしさを支える看護が求められている. 本研究の目的は, 死を意識する病を抱える患者の死生観に関連する研究を分析し, 死生観の内容を明らかにすることである. 【対象と方法】 1999年から2009年までの原著論文を対象とし, 医学中央雑誌を使用し, "死生観" and "患者" と, "病気体験" をキーワードに検索を行い, 死に至る病を抱える患者を対象とし, テーマ内容に沿った42論文を対象に, 分析を行った. 【結 果】 死生観に関する研究内容は,《生かされていると感じながら, 最期まで精一杯生きたいという死生観》《周囲との関係性を最期まで大切にしたいという死生観》《逃避と希望という両側面の死への願い》《逃れられない死への恐れと孤独感》の4つのカテゴリから形成された. 【結 語】 死を意識した患者への看護は, 症状マネジメントと自律への支援, 患者・家族の関係性の強化と死について語る場の提供への支援の必要性が示唆された.
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