Effects of a High-Protein Diet on in vivo Fatty Acid Synthesis and the Activities of Lipogenic Enzymes in Liver of Chicks

1979 
鶏初生ビナを用いて,肝臓におけるアセテート-1-14Cからの脂肪酸合成能(in vivo)及び脂肪酸合成関連酵素の活性に及ぼす高蛋白質飼料の影響,並びに高炭水化物飼料から高蛋白質飼料に切り換えた場合,及びその逆の切り換えを行った場合における脂肪酸合成能の変化を調べた.肝臓の脂肪酸合成能は17%蛋白質飼料を10日間与えた時に著しく増加したが,67%蛋白質飼料給与時にも,その59%に相当する増加がおこった.これに対し,39%脂肪飼料の給与では,脂肪酸合成能はわずかに増加したにすぎなかった.脂肪酸合成に対するNADPH供給源であるNADP-リンゴ酸脱水素酵素の活性は,17%蛋白質飼料の給与では著しく増加したが,67%蛋白質飼料給与では全く増加しなかった.NADP-イソクエン酸脱水素酵素の活性は,飼料の蛋白質含量の増加につれて増加し,高蛋白質飼料給与による脂肪酸合成能の増加との間に密接な関連が認められた.アセチル-CoAカルボキシラーゼ及び脂肪酸合成酵素の活性は,67%蛋白質飼料の給与により,17%蛋白質飼料の給与の場合とそれぞれ同程度にまで増加した.17%蛋白質飼料で飼育した10日齢のヒナを16時間絶食させて,脂肪酸合成能を低下させた後,67%蛋白質飼料を給与すると,5時間以内では脂肪酸合成能の回復は全く起らなかったが,17%蛋白質飼料では著しい回復がみられた.同様な方法で67%蛋白質飼料から17%蛋白質飼料に切り換えた場合も,5時間以内における脂肪酸合成能の回復の程度は,67%蛋白質飼料の再給与にくらべて著しく低かった.
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