臨床・画像的に,変異型Creutzfeldt-Jakob病との鑑別が問題となったGerstmann-Sträussler-Scheinker症候群の1例

2008 
症例は51歳の女性である.数年にわたる歩行障害・難治性下肢痛・小脳徴候の後,急速に進行する認知機能障害をみとめた.頭部MRIを施行したところ,拡散強調画像(DWI)・FLAIR画像にて皮質のリボン状高輝度をみとめた.Creutzfeldt-Jakob病(CJD)を考えたが経過が合わず,視床枕の高信号も存在することより,variant Creutzfeldt-Jakob病(vCJD)も鑑別診断として考慮した.最終的には,遺伝子検索にてGerstmann-Straussler-Scheinker症候群(GSSP102L)と診断した.MRIにて両側視床枕の高信号を呈したGSS報告例はまれであり,既報のGSS例や,vCJD, sCJDとの異同につき,考察を加えた.
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