A CASE REPORT OF SUPERIOR MESENTERIC ARTERY SYNDROME AFTER OPERATION OF COLON CANCER

2005 
症例は81歳,女性,直腸癌にて腹会陰式直腸切断術の既往あり.血便を主訴にて紹介され,横行結腸と盲腸の多重癌の診断にて,横行結腸切除術および回盲部切除術を施行した.術後2日目より頻回な嘔吐出現し,上部消化管造影にて十二指腸水平部に辺縁明瞭な狭窄像を認めた.また腹部CTにて上腸間膜動脈の右側に造影剤の溜まりを認め,上腸間膜動脈と大動脈による十二指腸水平部の圧迫を認めた. SMA症候群と診断して十二指腸授動術とTreitz靱帯切離術を施行した.消化管再建に伴う上腸間膜根部の過進展と小骨盤内への小腸の癒着による腸間膜の牽引が原因であった.術後胃内容停滞を認め,胃内減圧と消化管運動賦活剤の投与を行ったが,改善せず,モチリン受容体のアゴニストであるエリスロマイシン500mg×2回/日を再手術後22日目より5日間投与して軽快した.術後にSMA症候群をきたした症例であるが,手術を中心にした集学的治療が有効であった.
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