Massive Endobronchial Hemorrhage after Cardiopulmonary Bypass Treated by Selective Bronchial Tamponade with a Bronchial Blocker Tube

2009 
人工心肺離脱後の大量気道出血に対して,気管支ブロッカーの有効な使用により,補助循環を用いることなく良好な経過を得た1例を経験した.症例は85歳,女性.僧帽弁狭窄兼閉鎖不全および三尖弁閉鎖不全に対して僧帽弁形成術および三尖弁形成術を行った.人工心肺から離脱し硫酸プロタミン投与後に気管内から大量の気道出血を認めたため,気管支内視鏡下にクーデック気管支ブロッカーチューブ(大研医器)を用いて,迅速に出血部位を同定し,選択的気管内タンポナーデ法を行った.呼吸,循環の悪化を認めることなく手術終了した.術後胸部造影CT検査で右肺動脈中葉支の血栓化した仮性瘤を認め,肺動脈カテーテルによる気道出血と推察された.再出血を認めることなく,経過良好で術後25日目に独歩退院となった.
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