Sentinel node biopsy for deciding neck dissection for early-stage tongue cancer

2011 
頭頸部癌において頸部リンパ節転移は予後を規定する因子のひとつである。様々な微小転移の検出法があるなか,センチネルリンパ節生検は潜在リンパ節転移の検出に適した方法である。癌原発巣からリンパ管に入った癌細胞が最初に流れ込むリンパ節のことをセンチネルリンパ節と呼び,ここに転移がなければ,他のリンパ節に転移がないものと推察され郭清術を省略できると考えられる。乳癌や悪性黒色腫においてセンチネルリンパ節生検は一般的な検査となりつつある。当科でI・II期舌癌に対しセンチネルリンパ節生検を行い,25例中16例に頸部郭清術を省略することができており,センチネルリンパ節生検は早期舌癌における頸部郭清術の適応を振り分けるのに有用な検査である。現状では頭頸部領域での実施施設が少なくその有用性の検証が不十分であり,今後は多施設での追試と大規模臨床試験への参加が望まれる。
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