新学習指導要領の下での授業実践 : 小・中・高の連関を考えた「話し合い」の指導について(1)
2015
「話し合い」は,学校生活のみならず,社会生活の様々な場面で必要とされるにもかかわらず,深い話し合いを実現することは容易なことではない。「話し合うこと」については,学習指導要領に各学年の指導事項が示され,発達段階に応じた違いも表現されているが,各学年段階における年間カリキュラムの中でどのように配置するのか,また,小,中,高の能力的な差異や学習者間の関係性をふまえての効果的な学習指導とはどういうものなのかなど,現実的な課題が少なくない。本研究は,各学校段階や各学年でどのような話し合いの力を身につけさせていくことが必要なのか,またそのための授業実践はどうあるべきかについて,小・中・高がお互いの指導実践の関連や,学習者の学びの履歴をふまえた「指導プログラム」の作成をめざすものである。3年計画の1年次である本年は,学習者・実践の実態調査,国語科教科書の実際,話し合い・言語コミュニケーション関係の先行文献,視聴覚教材等の収集分析を行い,話し合い学習指導の現状をいくつかの資料をもとにしながら,研究の立脚点を明らかにすることができた。その上で,これからの授業実践研究のためには何が必要なのかを明らかにすることを次年度以降の課題とした。
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