Ultrastructural changes of brush cells in the main excretory ducts of rat submandibular glands after isoproterenol administration

1997 
ラットに交感神経刺激剤であるイソプロテレノールを投与して顎下腺主導管上皮中に存在する刷子細胞の微細構造の変化を透過型および走査電子顕微鏡にて観察し, 加えて刷子細胞の微絨毛の長さを測定し統計的に処理した. その結果, イソプロテレノール投与後0~120分では刷子細胞の微細構造は先人の報告にある刷子細胞の構造と差異は認めなかった. しかし投与後300分では刷子細胞中の粗面小胞体の層板構造は認められず, 多くの小胞が認められる様になった. イソプロテレノールを投与すると脂肪酸族アミノ酸, 特にアラニン, グリシン等が多量に分泌されることが知られており, またその分泌が最大となるのは投与後300分前後であることから, この刷子細胞の変化は脂肪酸族アミノ酸による可能性が示唆された. 同時に刷子細胞の微絨毛の長さが非常に長くなり, 一部は約2μmにも達した. 刷子細胞中にはアクチンフィラメントが豊富なことから, この変化は顆粒管より分泌される上皮成長因子に影響された可能性が示唆された.
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