リンパ節転移陽性乳癌に対する術後補助化学療法としてのDoxorubicin Plus Cyclophosphamide Followed by Weekly Paclitaxel療法の検討

2006 
リンパ節転移陽性乳癌に対する術後補助化学療法としてのadriamycin plus cyclophosphamide(AC)followed by weekly paclitaxel(wT)療法の忍容性を一般の中小病院を含む多施設共同研究にて検証した。AC は初回投与量40mg/m2,400mg/m2(A40C400群33例)もしくは50mg/m2, 500mg/m2(A50C500群14例)で開始し,3週ごとに4コース行った。副作用などを考慮し,主治医の判断にて2コース目以降からはAC の投与量の増量を可能とした。両群ともにAC 終了3週間後にpaclitaxelを80mg/m2 1時間点滴静注。1週間ごとに3回投与し1週間は休薬した。4コース(12回投与)まで行った。AC の毒性はA50C500群でgrade 3〜4の好中球減少の発現率が42.9%と高値であったが発熱性好中球減少は1例も認めなかった。wT の毒性も軽微で,すべてgrade3以下であった。治療完遂率はA40C400群で87.9%,A50C500群で85.7%であった。相対用量強度の平均値はA40C400群のAC が98.8%, wT が90.7%, A50C500群のAC が91.3%, wT が89.2%であった。本療法は癌治療を専門とする中核病院でなくとも外来にて安全に行える治療法であると考えられた。
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