Polyamine levels and ornithine decarboxylase activity in human hepatocellular carcinoma.

1991 
ヒト肝癌18例において,切除肝を癌部と非癌部に分け,それぞれのOrnithine decarboxylase (ODC)活性とポリアミン量を測定し比較検討した.肝動脈塞栓術(TAE)非施行群での検討では,癌部のODC活性は非癌部より有意に高値を示した.ポリアミンに関しては,putrescine, spermidineの含量が癌部で有意に増加していた.また癌部のODC活性は細胞異型度の高い症例においてより高値を示す傾向があった.TAE群では,癌の非壊死部と非癌部でODC活性に有意差を認めず,またポリアミン量も有意差を認めなかった.以上より,ヒト肝癌組織中ではODCの活性化に伴ってポリアミン量が増加し,TAEは癌組織のODC活性及びポリアミン量を低下させることが示唆された.
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