成人 T 細胞白血病・リンパ腫

2006 
▪ ATL と診断するには,T 細胞リンパ腫の診断に加えてHTLV‒1 ウイルスのclonality の存在を証明する必要がある.▪ ATL にはくすぶり型,慢性型,急性型,リンパ腫型の4 病型があり,その病型により治療方針が決まる.▪ アグレッシブATL とされる急性型,リンパ腫型,予後不良因子を有する慢性型においては,多剤併用化学療法の後,移植適応例では同種移植をup‒front で行うことが勧められる.▪ くすぶり型および予後不良因子を有さない慢性型に関しては,現在は無治療経過観察が選択される.▪ 希少疾患ではあるが現在新規治療薬の開発が進んでおり,近い将来,治療方針が変わってくる可能性がある.▪診断時には,治験や臨床試験の有無を専門家にコンサルトすることが望ましい.
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