Factors Affecting Emergence from Anesthesia in Patients Undergoing Coronary Artery Bypass Grafting Surgery

2000 
フェンタニル麻酔による冠動脈バイパス術患者の麻酔から覚醒するまでの時間と,患者背景及び術中要因との関係について検討を行なった.対象は,待期的冠動脈バイパス術50症例とした.麻酔は中等量から大量のフェンタニル(38~80μg•kg-1)にて行なった.覚醒時間は,患者が高齢になるほど有意に延長し,手術終了直後の心係数が大きいほど短縮した.また,完全人工心肺時間が長いほど有意に延長した.しかし,フェンタニルあるいはミダゾラムの総使用量と覚醒時間との間には相関を認めなかった.以上より,冠動脈バイパス術からの早期覚醒には,患者の年齢,術直後の心係数や完全人工心肺時間が関与し,術中使用した麻酔薬の影響は少ないことがわかった.
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