Effect of the Dietary Protein on Rats with Experimental Hypercholesterolemia and Experimental Hypertension

1973 
実験的高血圧症ならびに実験的高コレステロール血症に対するたん白質の量と質の問題について血清, 肝脂質, 病理学の面から検討した。体重150g前後のウィスター系白ネズミ雄を使用して, たん白質としてカゼイン20, 10, 60, α-プロテイン20%の4群をもうけた。高コレステロール血症はコレステロール5%, コール酸2%, チオウラシル0.3%を与えて作成した。また高血圧症は実験食投与1週前に左腎摘出を行ない, DCAを一圓おき1mg/1回を筋肉注射し合わせて1%食塩水溶液を与えた。飼育6, 12, 18週目に屠殺, 血清および肝の脂質分析, 心, 腎, 肝, 脳, 大動脈, 腸間膜の病理学的検索を行なった。体重は高血圧群が正常血圧群にくらべて低く, とくに10%カゼイン, 20%α一プロテイン群で低かった。血圧は高血圧群中とくに60%カゼイン群で高かった。血清コレステロー・ルは10%カゼイン, 20%α-プロテイン群で高かった。中性脂肪, リン脂質は6, 週で差はなく, 12週目の高血圧群で20%α増プロテイン, 正常血圧群で10%カゼイン群が高かった。肝脂質は両群とも60%カゼイン群で低かった。肝コレステロールは高血圧群で10%カゼイン, 20%α一プロテイン群, 正常血圧群で20%α-プロテイン群が高かった。血清L/O比は高血圧群の10, 20%カゼイン群で低い値を示し, 正常血圧群の60%カゼイン群で高い値を示した。病理学的には, 高血圧群の60%カゼイン群にとくに著明な動脈硬化病変がみられた。
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