Detection of Emericella nidulans from bedding materials in horse breeding environment and its significance as a causative agent of guttural pouch mycosis in horses

2000 
日本国内のウマ飼育施設の厩舎から,それぞれ使用前と使用後の敷料(稲わら60,麦わら2,チモシー乾草2およびウッドチップ2の合計66検体)を採取し,Emericella nidulans (E. nidulans,アナモルフ:Aspergillus nidulans)の検出を試みた.それぞれの検体の75.8%(33検体中25検体)からE.nidulansを検出したが,使用前と使用後で検出率には差が認められなかった.E.nidulansの検出菌株を,水を添加した滅菌稲わら上で培養したところAw 0.94付近で最も発育が促進されたことから,この水分量の稲わらが本菌の発育に適していると考えられた.また,0.3%尿素液を滅菌稲わらに添加して培養した場合,分生子および子嚢果の形成が著しく促進されることがわかった.さらに,窒素源として尿素を添加した合成培地では多量の分生子および多数の子嚢果が形成されたが,尿素非添加の合成培地ではいずれも形成されなかった.以上の結果から,今回調査した限りでは敷料用資材は予めE.nidulansに高率に汚染されており,厩舎における使用でウマの尿が付着すると,さらに発育が促進されることが示唆された.従って,このような汚染敷料がウマ真菌性喉嚢炎の主原因菌であるE.nidulansの病原巣として重要であると考えられた.
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