DETERMINATION OF RADIATION EFFECT IN THE BODY. I. THE SH PROTECTIVE AGENTS AGAINST RADIATION AND FREE RADICALS

1966 
放射線が生物体に及ぼす障害の1つの原因として放射線によって体内の水あるいは有機物から生成する遊離基の作用によることに注目し, 放射線防護剤の防護効果を遊離基を指標としてESR法を用いて追求した。マウスに600Rを全身1回照射し, SH放射線防護剤のマウス肝臓内の遊離基の消去能は, glutathioiie>MEA>cystineの順に大きかった。これは延命効果の報告と一致し, 放射線によって生じた遊離基が放射線障害に対し重要な役割をもっていることを考察した。また肝内のglutathioneによる遊離基消去効果は照射30分以前に投与した場合はその効果は小さく, 照射直前のほうが大きかった。腫瘍におけるglutathioneの遊離基消去効果は肝臓の場合ほど著しくはないが認められた。
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