A case report of a preoperatively diagnosed leiomyosarcoma of the rectum.
1991
症例は67歳男性, 肛門部不快感および便通異常を主訴に来院, 術前診断, 直腸平滑筋肉腫にて腹会陰式直腸切断術施行した.切除標本は大きさ12×6×6cmで割面は灰白色, 分葉状に増殖し中心部に壊死を認めた.組織学的には腫瘍細胞は紡錘形ないし類円形で束状に増殖し, 核分裂像は強拡大10視野平均4.2個認めた.直腸平滑筋肉腫は比較的まれな疾患であり本邦では1989年までに134例が報告されている.報告例を検討すると術前に平滑筋肉腫と診断された症例は43例 (31.9%) であり術前診断の困難性をうかがわせる.手術は, radical resectionが102例 (75.6%) に, local resectionは25例 (18.5%) に施行されていた.本疾患は病理形態像や手術法により予後が著しく異なることが報告されており診断するにあたっては生検による病理形態像にとどまらず画像診断による腫瘍形態像を考慮した総合診断が肝要であり, 手術は癌に準じた手術が必要であると考えられた.
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