Graphitization of carbonaceous material and rejuvenation of K-Ar white mica age in contact aureole in eastern Yamaguchi Prefecture, Southwest Japan.

2000 
山口県東部の日宛(ひなた)地域において, 接触変成作用に伴う炭質物の石墨化とK-Ar白雲母年代の若返りとの地質学的関係について, その一例を示した.炭質物のピーク形態や結晶度(見かけのd002値 : D値)の変化から, 接触変成作用に伴う石墨化は黒雲母帯の低温部でわずかに, その高温部で急速にそれぞれ進行し, 菫青石帯に至ってほぼ完了する.D値の変化のパターンは, 接触変成帯の中でもとくに黒雲母帯におけるK-Ar年代の若返りを検証することに最も適している.約3.5 ÅのD値を基準として, これより大きいD値を示す領域ではK-Ar年代は部分的に若返っていること, それより小さいD値を示す領域ではK-Ar年代は完全に若返り花崗岩のK-Ar年代に一致することが明らかになった.この基準となるD値を示す炭質物が受けた変成温度は, 白雲母のK-Ar系閉止温度(約350℃)にほぼ相当すると考えられる.
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