Evaluations on Cinefluorographic Findings of Postero-anterior Projection of the Skull

1977 
下顎運動中の下顎軟組織の動きを, 後-前方向X線映画像において定量的に解析するのに先立ち, 使用する装置において,(1) 基礎的事項として, トレース, 計測の精度, 拡大率, 像の歪み, 解像力について, また,(2) 臨床的事項として, 下顎開閉運動が前頭面像に及ぼす影響について, 検討した結果を要約すると次の通りである.(1) アナライザー上のX線像のトレース, 計測において生じる誤差は, ±0.68%であつた.(2) この撮影系における焦点フィルム間距離aは, 170.4cmとみなせ, 焦点被験体間距離が異なつたときの像の拡大率は, 焦点被験体間距離をbとしたとき, 拡大率≒170.4/bで近似できる.(3) アナライザー上のX線像は, 周辺像が, 中心像に比べて, 約1.02倍にひきのばされていた.(4) アナライザー上における総合解像力として, 中心部で0.3mmのline pairを, 周辺部で0.4mmのline pairを解像した.(5) 後一前方向撮影すなわち, 前頭断的なX線映画像で, 下顎運動によつて軟組織上の標点が上・下に移動するとき, 下顎の開閉運動によつてこの移動の大きさは, かなり修飾されて見えるが, 補正によつて真の価に近い値を得ることができる.
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