けい酸カルシウムと PVC との架橋反応

1974 
トバモライト (5CaO・6SiO2・5H2O) をロール練りによりPVCに対し20重量部充てんしたもの (無可塑) と, これに更にDOPを20重量部添加したもの (可塑化) の二種について, 電気炉中180℃から230℃まで10℃おきに10分から60分加熱処理を行い, THFに対する不溶化度を測定してけい酸カルシウムによるPVCの熱架橋化反応を検討した.その結果, 同じ処理条件では可塑化よりも無可塑のほうが不溶化度が大きい.不溶化度曲線から合成樹脂の熱硬化反応における井本一大岩の理論式への適用を検討した結果, 不溶化度が0.9以下の範囲ではほぼ適用できることがわかった.またこれから架橋化の反応速度を求め, 見掛けの活性化エネルギーを計算した結果, 可塑化のほうが無可塑よりも低い値が得られた.
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