Dietary Management of Chronic Renal Failure. The Effects of Seminar.

1998 
現在わが国では, 透析療法を受けている患者は, 16万人以上といわれており, 新たに透析療法を開始する患者が年々増加している。そこで当院では, 慢性腎不全の進行を抑制し, 透析導入をできるだけ遅らせる為に, 高エネルギー, 低タンパク質食の実行が長期継続できるように, 1994年10月より腎不全セミナーを開始した。腎不全セミナーでは, 病態の理解を深める事, 低タンパク米飯 (ひかり) 使用などを目的に, 集団患者指導を行っている。今回, 腎不全セミナーを開始し3年経過したため, 従来の腎不全食配分との比較, 長期継続の可能と効果について比較検討を行った。腎不全セミナー参加者と外来指導のみのコントロール群において9か月~12か月経過後から差の傾向が見られた。腎不全セミナー参加者で低タンパク米飯使用群の血清クレアチニン逆数の27か月平均低下率は0.029で安定しており, 腎不全セミナー参加者で低タンパク米飯未使用群の血清クレアチニン逆数の27か月間平均低下率は0.166 (p<0.05), 外来指導のみのコントロール群の血清クレアチニン逆数の27か月間平均低下率は0.262であり腎不全セミナーの影響効果が認められた。今後も腎不全セミナーを充実させ継続し患者のよりよい生活環境に貢献したい。
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