帯状疱疹後神経痛に対する四環系抗うつ薬マレイン酸セチプチリン(テシプール®)の使用経験

1993 
帯状疱疹後神経痛患者15例を対象として, 四環系抗うつ薬であるマイレン酸セチプチリン(テシプール®)の疼痛に対する効果について検討した。その結果, ペインスコアは2週後で5.50±0.65, 1ヵ月後で3.08±0.53と低下し, 最終効果では「著効」が6例(40.0%), 「有効」が5例(33.3%)で「有効」以上では11例(73.3%)であった。副作用は軽度の眠気が1例(6.7%)に認められたのみであった。三環系抗うつ薬と比較して本剤は副作用の頻度が少なく, また心血管系への影響が少ないことより高齢者の症例にも適しており, 帯状疱疹後神経痛の治療に有用であると考えられた。
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