A Case of Metachronous Splenic Metastasis of Colon Cancer

2001 
癌の終末期を除き脾に悪性腫瘍の転移を認めることはまれである. 今回我々は, 大腸癌脾転移の1例を経験したので, 自験例を含め本邦報告23例を集計し報告する. 症例は68歳の男性. 1997年4月, 他院にて内視鏡的大腸腫瘍切除術を受けたが, sm massive, ly1, 断端陽性のために当院でS状結腸切除術を施行した. 1999年8月血中CEA高値と脾腫瘍を指摘され入院. 腹部造影CT検査にて脾に低吸収領域を認め, 腹部血管造影検査にて脾内に無血管領域として描出される腫瘍を認めた. 転移性脾腫瘍の診断にて1999年9月手術を行った. 肝転移や腹膜播種を認めず周囲組織を含めた脾摘出術を行った. 病理組織学的検索にて大腸癌脾転移と診断された. 術後8か月現在再発なく元気に社会復帰している. 本邦報告例とも考え合わせ, 本症例に対し積極的手術により比較的良好な結果が得られるものと思われた.
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