Clearance of hepatitis B surface antigen and hepatitis C virus antibody in hepatitis B virus carriers.

1992 
HBVキャリアー441例を1年以上経過観察したところ,15例3.4%でHBs抗原陰性化がみられた.HBs抗原陰性化15例ではHBs抗原持続陽性426例に比し有意に受血率,HCV抗体陽性率が高かった.HBs抗原陰性化15例は,男13例女2例,平均年齢47±10(M±SD)歳であり,15例中6例に輸血歴があり,かついずれもHCV抗体陽性であった.HCV抗体陽性例は陰性例に比し過去のステロイド使用歴が少なかった.15例のHBs抗原陰性化前後における血中GPT値は,HCV抗体陰性ではHBs抗原陰性化前にシューブを来し陰性化後正常値を推移するのに比し,HCV抗体陽性では明らかなシューブはなく陰性化後もGPTの変動が続いた.肝組織像は,HCV抗体陰性ではHBs抗原陰性化後著明に改善したが,HCV抗体陽性では増悪し,1例で肝細胞癌を合併した.以上の事から,HBVキャリアーにおけるHBs抗原陰性化をHCVの重複感染が促進していることが推定され,陰性化後も続く肝病変の進展にHCVが関与をしている可能性が示唆された.
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