Intercalation of Aniline and Alkylanilines into α-Tin (IV) Bis (hydrogenphosphate)

1997 
α-ビス (リン酸水素) スズ (IV) (α-SnP) とアニリンおよびアルキルアニリンのべンゼン溶液をアミン/α-SnP混合モル比 (r) を変えて25℃で4日間反応させた。アニリンの場合, rが17.1以上でα-SnPの層間が広がり, インターカレーションが確認された。r=34.1でトルイジンおよびエチルアニリンのインターカレーションを検討した結果, 生成物の窒素/リン (N/P) モル比および層間距離に明らかな異性体依存が見られた。すなわち, m-およびp-異性体の場合, 層間距離が広がりインターカレートが確認されたのに対して, o-異性体の場合には変化がなかった。さらに, インターカレートされるp-異性体の分子数はm-異性体に比べ多いことが明らかになった。この異性体依存性は, アミノ基とP-OH基間の結合に対するアルキル基の立体障害と各異性体の塩基性の違いにより生ずるものと考えられる。p-アルキルアニリンのインターカレーションではアルキル鎖長の増加とともにN/Pモル比は減少した。さらに, P-アルキルアニリン分子はα-SnP層間内で二分子層を形成し, アルキル基は層に対し約81°傾いて配列していることがわかった。
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