Morning blood glucose determination in the monitoring of metabolic control in type 2 elderly diabetic cases treated by oral hypoglycemic agents
1999
スルホニル尿素 (SU) を服用中の老年インスリン非依存型糖尿病 (NIDDM) 患者の血糖管理上の問題点を血糖日内変動の検討から明らかにした. 日内変動は各食前後 (8, 10, 12, 14, 18, 20時), 午前0時, 3時および6時に測定した. 8時血糖値が最低値であった頻度は食事療法群 (N=61) の14.8%, SU薬群 (N=102) の13.7%であった. 8時血糖値よりも低値であった時間帯はいずれの群も18時, 0時, 3時および6時に高頻度であった. SU薬群の中で最低血糖値が60~79mg/dlの範囲となった群(80mg/dl未満群) とそれが80~99mg/dl (100mg/dl未満群) であった群の平均8時血糖値は有意差を認めたが (103.7±19.6vs 118.7±16.9mg/dl, p<0.01), 10時血糖値は差がなかった. 8時血糖値が140mg/dl未満の症例 (N=60) の15.0%が80mg/dl未満群であった. 80mg/dl未満群および100mg/dl未満群の両群を合わせた症例において, 8時血糖値は0時, 3時および6時血糖値と有意の正相関を認めたが (各々r=0.40, r=0.53, r=0.69), 18時血糖値とは相関がなかった. これに対し10時血糖値はこれらの時間帯血糖値のいずれとも相関はなかった.以上から, 血糖コントロール良好なSU薬療法中の患者の血糖管理は, 深夜から早朝での低血糖を予測する上からは朝食後血糖値よりも朝食前血糖値を指標として行うことが望ましい. しかし, 朝食前血糖値でも夕食前の低血糖を予測することは困難であることに注意すべきである. また, 朝食前血糖値が140mg/dl以下の時には一日の最低血糖値が80mg/dl未満となる時間帯が生じている可能性が高くなるのでより慎重な管理をすべきである.
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