十二指腸乳頭部癌術後肺転移に対しS-1療法が著効した1 例

2012 
十二指腸乳頭部癌術後,肺転移再発症例に対しS-1 療法を施行し,著効した症例を経験したので報告する。症例は70歳,女性。2007年3 月乳頭部癌に対して,幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を施行。stageⅢであった。1 年後のCT 検査において,多発肺転移を指摘。2009 年4 月よりS-1単剤による治療を開始した。治療効果はCR と判定された。有害事象はいずれもgrade 1程度であり重篤な事象は認めず,S-1投与は12 か月継続した。現在,再発なく生存中である。S-1 は十二指腸乳頭部癌の肺転移症例に対し,有効かつ安全に使用可能であると考えられる。
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