Risk to newborns and mothers with anti-SSA/Ro autoantibodies

1989 
抗SSA/Ro抗体陽性症例の妊娠と出産および新生児エリテマトーデス発症のリスクについて検討した結果,次の成績を得た.1. 妊娠可能年齢の女性27症例のうち4例が合計7回の妊娠を経験し5児を得た. 1児が37週の低出生体重児であった以外は全例正期産,正常体重児であった.2. 4児に新生児エリテマトーデスの皮疹と肝障害が,重複してまたは単独に発症したが,いずれも生後6ヵ月以内に消褪あるいは正常化した.3. 1児に重篤な心奇形が見られた.4. 妊娠,出産によりSLEが発症あるいは増悪した母親はみられなかった.以上の結果より,抗SSA/Ro抗体陽性のみで人工妊娠中絶や妊娠をあきらめる理由にはならないが,あらかじめ母親の抗SSA/Ro抗体の有無をスクリーニングしておくことにより,新生児の諸臓器病変に適切に対応することができると考えた.
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