肺癌患者におけるCarcinoembryonic antigen (CEA) の測定とその臨床的意義について
1979
肺癌患者74例についてCISのRIA kitでCEAを手術前後に測定した. 74例中31例41.9%が陽性で, 病期の進行に一致して陽性率が高かった. 腺癌で陽性率が高く, 胸腔内リンパ節転移陽性群ではCEA陽性率は65.7%で, 転移の無い群より高い. 腫瘤の大きさが3cm以上のものに陽性例がみられ, 腫瘤の摘出によりCEA値は低下したが, 術前陽性であった群の生存期間は短かい. 皮内反応とCEAの間には良い相関が認められた.
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