Comparison of Two Techniques of Fiberoptic Tracheal Intubation Through the Laryngeal Mask Airway
1995
ラリンゲルマスク(LM)を介してファイバースコープ誘導下に挿管する2方法について検討した。6.5mmカフ付き気管内チューブを留置したLMを挿入し,ファイバースコープ誘導下に気管内挿管したチューブ法(n=28)と,LM挿入後ファイバースコープ誘導下に自作のガイドチューブを挿管し,ガイドチューブ内にgum-elastic bougie(ブジー)を挿入し,LMとガイドチューブを抜去,至適サイズの気管内チューブをブジーを介して挿管したガイド法(n=22)の2方法を比較した。挿管成功率は,チューブ法79%,ガイド法77%であり,2群間に有意差はなかった。挿管時間(LM挿入開始から挿管終了まで)はチューブ法236±106秒(mean±SD),ガイド法463±219秒であり,チューブ法はガイド法に比べ有意に短時間であった。挿管失敗理由はチューブ法ではLM位置不良,ファイバースコープ操作未熟,チューブ気管内挿入不可であった。ガイド法ではファイバースコープ操作未熟,手順不良であった。チューブ法は手順が簡便であり,挿管時間も短いが,挿管チューブの太さが制限される,LMが口腔内に残る,チューブが喉頭蓋などにあたって挿管できないなどの欠点があった。ガイド法ではこの欠点は克服され,麻酔管理上は安全性,確実性が高まったが,手順が煩雑で挿管に時間を要した。ガイド法に慣れるためには日常のトレーニングが必要であると思われた。
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