1.上部消化管における周術期感染管理:2)胃外科における周術期感染管理

2020 
胃外科手術における周術期感染症は,入院期間延長や医療コスト増加などの短期的な問題に加え,生命予後にも影響を及ぼしている.したがって,術前から多職種でサーベイランスを実施し予防対策を行うことが重要である.術中は,従来慣習的に行われてきた処置を見直し,感染予防目的で使用する抗菌薬投与も二次感染予防のため,限定的にする必要がある.術後は患者の状態を丁寧に観察し,感染症が疑われる場合には画像検査やドレナージを躊躇なく行い,早い段階で対応していかなければならない.
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