Comparison of the Runoff Component Derived from Water Quality with One Derived from Long-and Short-Term Runoff Model
1997
奈良県五條吉野地区の造成農地の水質,水文資料をもとに,水質による流出成分分離(MV法)と流出モデル(LST-II)による流出成分分離を行い,両者の比較検討を行った. その結果, LST-IIとMV法では流出成分の概念が異なるが,それぞれの流出成分比の間には,一出水単位では線形変換の関係が成立するものと考えられる. しかし,流出ピーク近傍ではLST-IIでは説明できない急激な水質の変動が存在する. また,長期の流出解析の結果とMV法の結果からは,水質の長期的な変動は流出モデルの情報からのみでは再現できないことが明らかとなった. さらに, LST-IIとMV法のそれぞれの流出成分の混合比の間に線形変換を仮定することで, LST-IIの各流出孔からの流出成分の平均的な水質組成を導くことができる. この結果からは, LST-IIの想定する速い中間流出成分の水質と,実際にそれに対応すると思われる暗渠流出水の水質の間に対応が見られないことが示された.
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