Rapid Preparation Methods of Biological Samples for Ionic Compounds Using Ion Exchange Type Monolithic Silica Spin Column

2010 
分析技術の進歩に伴い,医薬,臨床など多くの分野で微量分析が行われている.微量分析を可能にするには,分析機器の高感度化,分析方法の最適化,試料の前処理における濃縮は重要で,更なる効率的で確かな方法が求められている.著者らは,シリカモノリスへ強カチオン交換基と強アニオン交換基を化学結合させたモノリススピンカラムを開発し,生体試料中からのイオン性薬物の固相抽出法へ応用した.シリカモノリスは支持体と抽出相が一体型のため,スピンカラムに成形する際,固相抽出カラムのようにフィルターで挟み込む必要が無く,厚さもわずか数mmと極めて薄い.更に,遠心機で抽出を行うため同時に多数の検体処理が可能となったほか,抽出溶媒も少量で行え濃縮操作も省略可能となり固相抽出より抽出操作の簡略化が可能となった.イオン交換型シリカモノリススピンカラムを用いた固相抽出法は,生体試料中のイオン性化合物の抽出に有効であることが示された.
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