A CASE OF SUPERIOR MESENTERIC VENOUS THROMBOSIS CAUSED BY PROTEIN C DEFICIENCY
2000
上腸間膜静脈血栓症の1例に対し,経上腸間膜静脈血栓除去と血栓溶解剤,抗凝固剤の門脈内投与によりsecond-look operationを回避できた症例を経験したので報告する.症例は汎発性腹膜炎のため緊急手術が施行された44歳の男性である.回腸末端より約20cmの回腸壁の肥厚と鬱血また一部に壊死部位があり,上腸間膜静脈分岐内には血栓を認め上腸問膜静脈血栓症による小腸鬱血性壊死と診断された.まず上腸間膜静脈分枝よりFogartyカテーテル®にて可及的に血栓を除去した後に,門脈内にヘパリンとウロキナーゼを静注した.腸管壁の色調や蠕動運動の有無を参考にし,小腸切除術を行った.術後もヘパリンと組織プラスミノーゲンアクティベーターの点滴静注を行い,その後ワーファリンの内服に変更し,第24病日には退院した.なお,手術当日の血液中プロテインCの抗原量および活性値が低下しており,基礎疾患にプロテインC欠乏症があり,静脈血栓症を併発したものと考えられた.
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