A Case of Splenic Marginal Zone Lymphoma

2008 
症例は64歳の女性で, 熱発, 左腰痛を主訴に受診. 4年前よりB型慢性肝炎の指摘あり. 腹部CTで脾内腫瘍を指摘され, PETでは脾臓に異常集積を認めた. 以上より, 脾臓原発悪性リンパ腫を疑い組織診断および腫瘍減量目的に膵尾部合併脾臓摘出術が施行された. 脾臓は19×15cmと著明な腫大を認め, 割面では多発性に白色結節状の腫瘍性病変を認めた. 組織学的には, 円形から類円形の核を有する中型異型細胞が結節様構造を呈しながら浸潤増殖し, 免疫染色では, CD20が陽性であった. 以上より, 脾辺縁帯リンパ腫 (B cell type) と最終診断した.術後早期に全身リンパ節腫脹が出現し, 血液内科に緊急入院. 入院当日よりTHP-COP療法を開始, 全身症状は改善傾向を認め自宅退院となり, 手術後13か月現在, 外来定期通院中である. 本症例は, 手術後の急性増悪に対して肝炎の増悪なく化学療法導入に成功した症例である.
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