1-25(OH)2D3パルス療法と処方透析液, マーロックスの併用

1990 
重症の上皮小体機能亢進症に対し, P吸着剤としてマーロックスのみを使用し, 無Mg, 低Ca (2.0-2.5mEq/l.) の透析液を用いて, 1-25(OH)2D3パルス療法を試みた. 高度の2次性上皮小体機能亢進症 (C-PTH 30ng/ml以上) を有する長期透析患者に対し, 1-25(OH)2D3, 3-4μgを, 1例には週2回透析後に, 1例には週3回透析後にそれぞれ投与した結果, 12mg/dl以上あった高Ca血症は, 透析前後とも正常範囲にコントロールできた. また, Pのコントロール状況は, マーロックス45-60mlの服用で変化はなく, Mg濃度も3.5mg/dl以下に抑えられた. 透析前後では, C-PTHは上昇したが長期の経過をみると, C-PTHは1例で持続的に低下し (37ng/ml→3.8ng/ml), 1例では低下した後, 一過性に再上昇したが再び低下した. Al-P値も最終的には2症例ともに正常範囲内にコントロールされた. 結論としてパルス療法の際に, 高Ca血症対策としてマーロックス, 無Mg低Ca透析液の併用は有効である.
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