Monocyte Deactivation and Altered T Helper Lymphocyte Phenotype in Septic and Traumatic Patients

2004 
【目的】外科的侵襲が免疫能に与える影響を評価するために末梢血中CD4+ヘルパーT細胞(Th) 1/Th2バランスならびに単球機能を検討した。【対象と方法】2000年6月より2002年12月までの2年6か月の間に関西医科大学高度救命救急センターに入院した患者のうち広範囲熱傷5例,敗血症6例,多発外傷9例,計20例を対象とした。採取した末梢血単核球細胞にて,単球機能(エンドトキシン刺激後のIL1, IL1ra, TNF, IL10, IL6生成能およびHLA-DR陽性率)およびTh1/Th2バランス(phorbol myristate acetate+ionomycin刺激後のIFN, IL4生成能)を細胞内サイトカイン法を用いフローサイトメーターにて測定した。【結果】Th1比率は,熱傷(9.4±8.1, p<0.05 vs健常者),敗血症(6.2±2.3, p<0.01 vs健常者),多発外傷(Injury severity score≧25)(11.3±7.5, p<0.05 vs健常者)において健常者(23.1±8.1)と比べ有意な低下を認めた。一方Th2比率はいずれの病態においても健常者と比し変化を認めなかった。単球におけるHLA-DR陽性細胞もいずれの病態においても有意に低下していた。【考察】高度侵襲下ではTh1アネルギーおよび単球機能失調にて示されるように免疫不全状態に陥っていることが示唆された。とりわけ敗血症において免疫不全の傾向が強く認められたことなどより,侵襲後の免疫不全が二次感染発症に関与している可能性がある。
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