A Rapid Spectrophotometric Determination of Free Sulfur

1966 
遊離イオウをn-ヘキサンに溶解した場合の吸収極大は紫外部(265mμ)にあることが報告されている。イオウの量を多くすると二硫化炭素やベンゼンを溶剤とすると近紫外部にも十分測定できる吸収が認められることがわかったので,この吸収を利用してイオウを吸光光度定量する方法を研究した。二硫化炭素は遊離イオウの溶剤としてすぐれているが,二硫化炭素自身の吸収のためイオウのうすい濃度の場合は使用できない・二硫化炭素を溶剤として使用すると波長395mμで800mg/25ml,390mμで60Omg/25mlの濃度まで定星できる。ベンゼンは二硫化炭素よりイオウを溶解する能力はおちるが,その吸収は320mμ以下にあるので二硫化炭素で測定できない部分を補うことができる。ベンゼンを使用した場合,波長360mμで100mg/25ml,330mμで10mg/25mlまでの濃度の定量ができる。検量線はどの波長でも直線である。この吸光光度法を遊離イオウを含む鉱石に応用した結果,迅速で再現性もよく二硫化炭素抽出一重量法の値ともよく一致することがわかった。
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