Biopotency of Inactivated Subunit Vaccine of Newcastle Disease Virus Fusion Protein Produced by Gene Transfer Using a Hybrid Baculovirus Vector in Bombyx mori Pupae

1995 
ハイブリッドバキュロウイルスをベクターとして遺伝子を導入し,カイコ蛹で生産したニューカッスル病ウイルス(NDV)膜融合(F)蛋白質から,不活化サブユニットワクチンを調製し,その力価と安定性ならびにリコンビナントウイルスの継代と力価の変化について検討した。ワクチン投与鶏は臨床症状の異状や体重減少を示さなかった。免疫後2週目において,50倍希釈ワクチン投与鶏にも中和抗体が産生された。しかし,赤血球凝集抑制(HI)抗体は低希釈ワクチン投与鶏においても検出されなかった。25倍希釈調製ワクチン投与鶏は,無又は低希釈ワクチン投与鶏と同様に,強毒NDV攻撃に対し100%の防御効果を示すと共に,攻撃後2週目のHI価上昇も低値であった。この様な有効性は,冷蔵保存9ヶ月間安定であった。また,カイコ蛹に産生される免疫抗原量は,リコンビナントウイルスをSpodoptera frugiperda細胞に5代継代したウイルスにおいても変化しなかった。以上のことから,カイコ蛹を利用することにより,NDVのF蛋白サブユニットワクチンが廉価にかつ容易に調製できると考えられた。
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