Chronic primary chylopericardiumの1例
1976
健康診断により心陰影拡大を発見され,入院精査の結果primary chylopericardiumと診断された42才,男性の症例を経験した. primary chylopericardiumは非常にまれであり, 1954年GrovesとEfferの報告以来現在まで世界に24例,そのうち本邦2例の報告があるが,その病因は明らかでない.本例においては,リンパ管造影で心膜内に造影剤をみとめ,またSudanIII懸濁ミルク摂取後の心膜液中に色素を検出し,胸管と心膜との交通が推定された.治療としては胸管結紮および心膜部分切除を行なうのが最も有効のようであるが,本例は自覚症状がほとんどなく,手術に対し患者の同意が得られず,現在経過観察中である.
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