A Case of the Rupture of CA19-9 Producing Huge Splenic Cyst

2008 
まれなCA19-9産生巨大脾嚢胞の自然破裂発症例を経験したので報告する. 症例は39歳の女性で, 左側腹部痛を主訴に当院救急外来を受診した. 腹部CTにて脾臓をほぼ占居するような15×9cm大の巨大な脾嚢胞と脾臓周囲に腹水を認めた. 脾嚢胞破裂による腹膜炎の診断で緊急脾臓摘出術を施行した. 脾嚢胞内面は白色調であり不規則, 網目状の梁形成を認めた. 術前血清CA19-9は7,490U/mlと高値を示した. 嚢胞内容液は茶褐色調でCA19-9が711,000U/mlと異常高値を示し腹水の性状と同じであった. 病理組織学的診断は上皮性嚢胞であり, 嚢胞内面の大半は重層扁平上皮で覆われていた. 免疫組織染色検査にて脾嚢胞被覆上皮はCA19-9陽性であった. 手術後血清CA19-9値は速やかに正常化した. 各種検査を施行したが, 異常所見を認めなかった.
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