Off-pump CABGにおける糖尿病の影響

2006 
人工心肺使用CABGにおいて糖尿病は重大なリスクファクターであると報告されているが,off-pump CABG(OPCAB)に対する糖尿病の影響は明らかではない.2001年10月から2005年3月までの間に施行した単独OPCAB 194例を対象とし,糖尿病(DM)群82例,非糖尿病(nonDM)群112例の手術成績,術後経過を比較検討した.両群の平均年齢に差を認めなかった.腎機能障害(22.0%vs.8.9%,p=0.011),脳梗塞の既往(25.6%vs.11.6%,p=0.012)の比率はDM群で有意に高かった.グラフトの選択を含めた手術方法は糖尿病の有無で変更しなかった.手術時間,輸血率,AC吻合,動脈グラフト,両側内胸動脈の使用率に差を認めなかったが,バイパス数は有意にDM群で多かった(3.0±0.9vs.2.7±0.9,p=0.042).両群とも病院死亡を認めなかった.術後挿管時間,ICU滞在時間に差はなかったが,術後在院日数は糖尿病患者で有意に長かった(16.2日vs.13.3日,p=0.0085).術後合併症発症率に差を認めなかった.表層の創感染を両群に1例ずつ認めたが,縦隔炎は認めなかった.平均20.8ヵ月の中期遠隔期の心臓関連死亡,心事故回避率に差はなかった.術後在院日数は軽度延長するもののOPCABにおける糖尿病の影響は少ないと思われた.
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