褐色細胞腫・パラガングリオーマ 最近のトピックス

2019 
▪ 日本人褐色細胞腫・パラガングリオーマ(PPGL)患者においても,血中遊離メタネフリン2 分画測定法(遊離メタネフリンおよび同ノルメタネフリンを測定すること)は尿中メタネフリンおよび同メタネフリン測定法(従来法のゴールドスタンダード)に比して非劣性であり,診断に有用であることが証明された.▪ 血中遊離メタネフリン2 分画測定法は感度が最も高いので,褐色細胞腫の疑われる患者に対するfirst screening(第一の検査)として最も適している.また,1 回の採血のみで済むこと(酸性蓄尿のための入院不要)を考えると外来診療で非常に使いやすい.▪ 上記の利点が認められ,血中遊離メタネフリン2 分画測定法は2019 年1 月1 日に保険収載された.▪ 本邦でもPPGL の30~40%は遺伝性で,SDHB 変異の30%程度が悪性化すると思われる.▪ 若年発症(35 歳未満),パラガングリオーマ,多発性,両側性,悪性では,家族歴や特徴的な徴候がなくても遺伝子変異の関与が示唆される.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    0
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []