Morphology, survival duration of adults, number of emergence adults per host and developmental duration of Pediobius foveolatus (Crawford) (Hymenoptera: Eulophidae), the native parasitoids to the exotic insect pest, Epilacnna varivestis (Mulsant) (Coleoptera: Coccinellidae)

2007 
1997年に山梨県と長野県の県境付近において,イン ゲンテントウ Epilacnna varivestis(Mulsant)の発生が 確認された(Fujiyama et al., 1998; 藤山・白井, 1998).本 種はこれまで日本には分布していないとされており, アメリカ大陸においてマメ科作物の大害虫であったこ とから,経済的に重要な害虫としてその侵入を警戒し て「特定重要病害虫」とされていた.インゲンテント ウは,原産地がメキシコ南部及びグアテマラの高原地 域で,生息範囲はパナマからカナダのオンタリオ州南部 にまで広がっている(Turnispseed and Kogan, 1976).ア メリカでは大規模に栽培されているダイズを加害する が,本種はダイズ属よりもインゲン属を好んで食害す ることが知られている(豊島・舟久保,1998). 日本でのインゲンテントウの発生地は,標高 500m 以上のインゲンやベニバナインゲンの畑が中心になっ ている.長野県内では,県防除所や白鳥ら(2004)の調 査で,インゲンテントウはその生息範囲を広げ,現在 では北は松本市,南は伊那市までその範囲を広げてい ることが確認されている. 日本ではナス科植物の害虫オオニジュウヤホシテン トウ Epilachna vigintioctomaculata Motschulsky など Epilachna属の土着寄生蜂として,膜翅目(Hymenoptera) ヒメコバチ科 (Eulophidae)の Pediobius foveolatus (Crawford)と,シリボソクロバチ科(Proctotrupidae) の Nothoserphus afissae (Watanabe) の2種が知られている. この 2種の土着寄生蜂が侵入害虫であるインゲンテン トウに寄生していることが確認された(Fujiyama et al., 1998). P. foveolatusは,寄主である Epilachna属の幼虫の体 内に産卵・寄生する内部捕食寄生(endoparasitoid) をし, 1 個体の寄主に数個体から十数個体が寄生する多寄生 性(gregarious) の寄生蜂である.一方,N. afissaeは,幼 虫の体外に産卵・寄生する外部捕食寄生(ectoparasitoid) をし,1個体のホストに 1個体の寄生蜂が寄生する単 寄生性(solitary) の寄生蜂である. P. foveolatusについて,アメリカではすでに 1960年 代頃から研究され,インゲンテントウの天敵としてイ ンドから 1966年に導入され (Stevens et a1., 1975),生 物的防除法として利用されている. この P. foveolatusに関しては,古くから Epilachna属の キーワード:ヒメコバチ科,Pediobius foveolatus,外部形態,生存日数,寄生数, 発育期間,インゲンテントウ
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