3度内痔核に対する環状自動縫合器PPH手技(PPH01とPPH03)の成績の検討
2007
環状自動縫合器 (circular stapler, PPH=procedure for prolapse and hemorrhoids) による痔核脱肛の手術はもはや世界でも広く行われるようになったが, はたして本邦でも有用な術式であるのか. 前期のPPH01機種 (エチコンエンドサージェリー社製) 200例と後期のPPH03機種129例の成績, 合併症について検討した. 全329例中, 術後問題となった症例は25例であった. 12例 (前期) に, 術後3~5日目に強い疼痛をみとめた. 5例 (前期4例, 後期1例) に大量の出血を認めた. 7例 (前期5例, 後期2例) に痔核の再手術 (結紮切除術) を要した. 1例 (前期) に術後1カ月後に強い疼痛を認めた. 合併症はいずれも前期に集中しており, 特に重篤な合併症は後期ではほとんどみられなくなった. 手術手技の向上もあるが, 機械の改良によるものが多いと思われる. このPPH手技は, 適応が重要な点ではあるが, 非常に安全な手技と思われた.
- Correction
- Source
- Cite
- Save
- Machine Reading By IdeaReader
9
References
1
Citations
NaN
KQI