OCT (optical coherence tomography):光干渉断層法で冠動脈病変を診る
2008
冠動脈疾患に対する冠動脈インターベンション治療(PCI)は,急性冠症候群患者の生命予後を改善し,慢性狭心症患者の症状改善を含む生活の質の改善に大きく寄与してきた.最近では,冠動脈造影に加えて,血管壁性状の観察が可能な血管内超音波法(IVUS),血管内視鏡,冠動脈CT などの診断手法を併用することによって,PCI における治療方針・治療のエンドポイントの決定,治療後のフォローアップがより確実なものになってきている.しかし,これらの診断手法は冠動脈壁の病理学的変化を観察するには解像度が低いため,冠動脈疾患の一次および二次予防の観点からも冠動脈病変の特徴をさらに詳細に観察できる検査法の開発が望まれている. ここでは,すぐれた空間分解能を有する新しい冠動脈疾患の診断法として期待されているOCT について概説する.
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